『敗者のゲーム』のおすすめポイント

今回はチャールズ・エリス著『敗者のゲーム(原著第6版)』(鹿毛雄二訳 日本経済新聞出版)を読んだので、簡単な内容紹介をしていきたいと思います。

本書は資産運用について書かれたもので、1985年に刊行された初版から現在に至るまで読み継がれている教科書的作品です。確定拠出年金やNISAなどに加入した方や、資産運用をどうしたらよいか悩んでる方に向けて書かれています。(ちなみに現在では第8版が最新ぽいです。私は2〜3年前に買って今まで読んでなかったので古いバージョンみたいです。)

ここからは簡単な内容紹介となります。

本書を読むと、投資における重要な点を学ぶことができます。私が本書で学習したことを要約すると、ざっくり以下の内容となります。

・市場平均を反映したインデックスファンドを利用する

・長期にわたって運用する

・タイミングをみて投資してもうまくいかない

・取引のたびに手数料がかかるし、売買益が出れば税金もかかる。

・インフレは税金よりはるかに深刻な問題である。

ここ最近では、色々な物の値段がどんどん上がってきていて、インフレを実感するようになってきました。本書ではインフレを考慮した資産運用の計画をたてることが大事であると説明されています。


以下、印象的なフレーズをいくつかご紹介します。

「私たち個人投資家の売買相手とは、圧倒的な情報・知識・経験を備えた大機関投資家だということを忘れてはならない」

 

「一生懸命やれば、それだけリターンが増えるというわけではないし、リターンを増やそうとしてより高いリスクを取れば、危険性もそれだけ高まる。」

 

「投資家にとって、短期のマーケット・リスクに対する最適な対策とは、足元の価格変動を一切無視して長期投資家になりきることである。」

 

「投資家は長期の運用方針を策定したら文書ではっきり表現し、確認しておくべきである。最大の理由は、その場しのぎの方針変更からポートフォリオを守るためだ。短期的な市場危機により、方針への信頼が揺らぎそうな時、長期方針を貫き通すためである。」


私は趣味で個別株投資をしていますが、かけた時間や労力に対してのリターンは、はっきり言ってイマイチです。(「趣味」だからマイナスになっていないから良しとしているだけ)本書に書かれているようにインデックスファンドを買って放置した方が費用対効果は絶対高いです( ̄ー ̄ )。本書では、投資は本来エキサイティングなものではなく、魅力的と思えるものは無視した方が良いとさえ言っています。しっかりとした運用計画をたてて、それを実行するのが大事ですよと。とは言え、それが意外と難しいことなんですよね。短期のマーケット動向に一喜一憂してしまったり…。私も肝に銘じて資産運用を考えていきたいなと思いました。

それでは今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。