積み立て投資について

はじめに

今回は積み立て投資について書いていきたいと思います。私は2020年頃から積み立て投資をはじめたのですが、この度知人に少し教える機会があり、ちょっとまとめてみることにしました。非課税制度であるNISAという言葉も巷でよく見かけますし、情報発信されているブロガーさん、インフルエンサーさんもたくさんいます。詳しくはそちらを見て頂く方が圧倒的におすすめなのですが、縁あってこちらにたどり着いた方に少しでも参考になれば幸いです。(前置きが長くてスミマセン(^-^)ゞ)

ざっくり内容紹介

積み立て投資とは投資信託を毎月一定額購入していくスタイルの資産形成手法です。そして、投資信託とは色々な株式の詰め合わせみたいなものです。(日経平均株価に連動するものなら、日経平均株価を構成する225銘柄ということになります。)毎月一定額を購入することで、値段が高いときは口数を少なく、安いときは多く買うことができます。(いわゆる、ドルコスト平均法と呼ばれる手法)ざっくり言うと日々の値動きを気にしなくてOK!というスタイルです。現在では銀行預金しても利子はほとんどつきません。一方、物の値段は数年前に比べ上がっています。ですので、毎月貯金している金額の一部を投資信託の購入に割り当てるようなイメージでしょうか。とは言え、銀行預金と違い元本は保証されない点は注意が必要です。

大前提(注意点)

積み立て投資を行う大前提、注意点ですが、短期的には元本割れ(=マイナスになる)が起こりうることを理解しておく点です。でも、「長期的に見れば増えていくでしょう」という考え方です。(企業は利益を上げようとしますよね。=より良い製品・サービスを提供しようということ。→社会は今より便利に、良くなっていく。→経済は広がっていくはず)

積み立て投資をはじめる際の注意点は(色々あるけど)ざっくり以下となります。

  • 15年以上の長期で考える
  • 短期のマイナスを覚悟する
  • 生活防衛資金は別に持っておく

前述のように、一時的にマイナスになることはありますし、数年に一度暴落すれば、50%(30〜70%)くらいのマイナスを想定しておく必要があります。故に、投資資金とは別に生活防衛資金を確保しておく必要があります。生活防衛資金は人によって主張が異なるところで、生活費の3ヶ月分と言う人もいれば、半年分・1年分・3年分という人もいます。はじめは保守的に考えておく方が安心かなと思います。

【ちなみに】

「積み立て」というくらいだから、基本的に毎月一定額購入なのですが、人によってはまとまった金額をお持ちかもしれません。そうした場合、「一括投資すべきか、時期を分散すべきか」という悩みが発生します。個人的には利益が減る可能性を受け入れても、時期を分散するのが良いと思います。理由は単純で精神衛生的にその方が安定すると思うからです。理屈の上では、できるだけ早く投資するのが良いと言われますが、理論上の最適解と自分の心地良さはまた別だからです。また、同様の理由で現金余力を持つことも大事です。

どこで買うの?

さて、積み立て投資をやる決心がついたとして、次は「実際にどうすれば?」という疑問が出るでしょう。おすすめはネットの証券会社で口座開設です。(私は楽天証券SBI証券を使用しており、おすすめです。)投資系のインフルエンサーさんが開設方法を丁寧に解説してくれてたりします。口座開設・初期設定は大変かもしれませんが、一度やってしまえば後はやることなんてありません。ここはちょっとだけ頑張りましょう(^-^)。

何を買うの?

皆さんが一番気になるのは「何を買ったら良いのか?」ということでしょう。(私もいまだに気になります。)まずは、どのアセット(資産)に何%割り当てるか考え、その次に具体的なファンド(投資信託)を選ぶ というのが基本ではあります。アセットの種類としては

  • 株式
  • 債権
  • リート(不動産)

が代表的なものとなります。その中で、国内、海外と種類が分かれていきます。詳しい人の間でも、債権を組み込むか否かで意見が別れたりと結構難しい所なのです。ご自身でよく考えて納得されることが重要です。(でないと長期で続けられないと思います。)当ブログでは、ど素人の私が知人に紹介するという意図から、ざっくり個人的な考えを紹介します。(とはいえ、著名な投資ブロガーさん達の意見を参考にしているので、大きく外してはいないと思う。)

(ここから先の内容だけ書くつもりだったのに前置きがめっちゃ長くなってしまった。(−_−;)でも重要だから仕方ない)

ではざっくりいってみましょう!

投資信託を選ぶ際の注意ポイント‼︎

  1. インデックスファンドを選ぶ
  2. 購入時手数料がないものを選ぶ
  3. 信託報酬が0.2%以下を選ぶ

ネット証券では上記の条件を満たすものはたくさんあります。信託報酬は数年前であれば0.3%以下が目安かなという感じでしたが、現在では、0.2%以下の選択肢も多いです。基本的にこれらのコストは低い方を選ぶと良いです。また、インデックスファンドとは日経平均株価などの指数(=インデックス)に連動するファンドです。そうではないものにアクティブファンドがありますが、一般的にインデックスファンドの方がコストが低いため、そちらを推奨しています。

具体的にはこんな商品です。

  1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  2. <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

投資信託はたくさんあって悩むところなのですが、「私が知人に紹介するなら」という観点から上記の二つを挙げました。1番は比較的リスクを取れる方に、2番は1番よりも値動きを抑えめにしたい方におすすめです。(注意:値動き抑えめとは言っても、元本割れしにくいというわけではない。普通にマイナスになります。ただ、振れ幅が小さいというだけ)

1.eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)

1の全世界株式に連動するインデックスファンドは、その名の通り全世界の株式にまとめて投資できる商品です。MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果をめざして運用されています。資産運用の話では、教科書的には自分で「日本株に何%、先進国株式に何%、新興国株式に何%」と決めて複数のファンドを購入するのですが、こちらは世界の時価総額に合わせて丸ごと購入するイメージです。(正確には指数に組み込まれている国のみ。例えばベトナムは現時点では入っていないし、ロシアもウクライナ侵攻後に指数から外れたので含まれていない。)目論見書によると、現在はアメリカの割合が高いことが分かります。

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三菱UFJ国際投信 目論見書より引用

現在はアメリカの割合が高いですが、数年後に変化があった場合、それに追従するように運用してくれます。すなわち、「どこの国が・どの株が上がるか」を予想しなくてもそれなりの結果が得られる(と思われる)メリットがあります。逆に言うと全部買っているわけで、パフォーマンスが悪いものも含まれる点がデメリットとも言えます。日本や新興国を含めるか否かも意見が分かれるところではあります。そういった場合は、先進国株式のインデックスファンドを選択するのも良いと思います。(MSCIコクサイ・インデックスに連動する 「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」や「たわらノーロード先進国株式」など)

2.<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

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ニッセイアセットマネジメント 目論見書より引用

こちらは株式だけでなく、債権も含めたバランスファンドと呼ばれる商品です。国内株式、先進国株式、国内債権、先進国債権の4つのアセットに25%ずつ投資できる商品です。債権は株式に比べ、値動きの幅が小さいので組み合わせることで全体として振れ幅が小さくなります。株式オンリーの投資信託が暴落時マイナス50%になるとすると、こちらはマイナス25%くらいのイメージでしょうか。個人的には、株式50%+債権50%かつ、国内資産50%+海外資産50%なのがこのバランスファンドの良い点だと思います。株式でリスクを取りつつリターンを狙い、債権部分が守りを担う。海外資産が半分で為替リスクも半分だけ受け入れる。割とディフェンシブで心地良い感じはします。

バランスファンドでは他に「8資産均等型」というのが有名です

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三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)目論見書より引用

国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債権、先進国債権、国内リート、先進国リートという8資産に12.5%ずつ均等に配分するファンドです。「できるだけ多くのアセットに分散する」という考え方で魅力的ではあります。私も投資を始めた頃に購入していました。その後、コロナショックを受けたわけですが、その時感じたのは、「資産を分散したからといって必ずしも暴落の耐性が高いわけではない」ということです。コロナショックではリートが株式と同じくらい下げたため、8資産均等型のダメージも相応に大きかったです。(とは言え、株式オンリーよりはマシ)そして、その後は株式が暴騰していくのですが、8資産均等型は株式オンリーに比べると上昇率が低い。(当たり前の結果ではありますが。)「下げるときは心にダメージを受けるくらいには下がるのに、上昇時はちょっと控えめ」という印象でした。そうした点から個人的には、よりディフェンシブに行きたいなら4資産均等型の方が良いかなと思います。もちろん、納得して8資産均等型を選択されたなら、全く問題ないです。

おわりに

何にせよ、はじめは少額からスタートするのがおすすめです。投資信託は100円から購入できるので、少しずつ慣らしていくくらいが良いのではないでしょうか。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。