はじめに
今回は、『マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方』(著:藤崎達宏、マンガ:チッチママ、主婦の友社)を読んだので、簡単な内容紹介と感想などを書いていきたいと思います。
ざっくり内容紹介
本書は導入部分などがマンガで描かれており、気軽に読める構成となっています。テキスト部分もわかりやすく、参考になる内容が多く記載されています。
「モンテッソーリ教育」とは、子どもが本来もっている力を信じて、「自分一人でできるように手伝う」ことを本質とした教育方法だそうです。本書では、子どもにとっては、6歳までの期間が特に重要としており、
「0〜6歳の間は、その後の人生を生き抜くために必要な80%の能力が備わる、人生においていちばん大切な時期である」
と述べています。また、3歳ごろになると「感覚の敏感期」というのがやってくるそうで、3歳で子どもは変化するということを知っているだけでも、子育てはずいぶん違ってくると教えてくれます。
所感
本書では、子どもの自信や自己肯定感を育むためには、安全の許すかぎり自由に行動させてあげることが大事であると説明されています。ポイントとしては、以下の点が挙げられます。
・興味・関心をもてるような環境にする
・自分で選ぶ体験を多くする
・集中して繰り返す(親は静かに見守る)
・満足感と達成感を得る
以下、注意したいポイントを引用にてご紹介します。
よかれと思ってしてあげることが実はわが子の成長をいちばん邪魔することになります。間違ったりできなかったりしたことを、子どもが自分で気づくように心がけましょう。
子どもが何かをしようとしていてうまくできないとき、親としてはかわいさのあまり、ついついやってあげたくなってしまいます。でも、それが子どもにとって良いこととは限らないというのは意外と気づかないものなので、心に留めておきたいですね。
また、子どもが0〜3歳のときに特に重要とされているのは、
・たくさん歩くこと
・手指を使うこと
・言語をシャワーのように浴びせてあげること
なんだとか。私もこの3つを意識して子育てしていきたいと思いました。
本書によると、3歳ごろになると「感覚の敏感期」がくるそうなのですが、わが子の敏感期は1度終わってしまうと2度とやってこないという点も注意したいポイントです。日頃からよく観察していきたいですね。
「秩序の敏感期」では、お着替えやお散歩ルート、お風呂で洗う順番などがいつもと違うと嫌がるそうです。この時期の子どもにとっては、記憶した位置や順番がとても重要だからだそうです。
「敏感期」における注意ポイントとしては、以下の3点を意識していきたいです。
・日頃からわが子が何を習慣としているのかをよく観察しておく
・子どもの行動を邪魔しない
・知育玩具は成長過程に合ったものを
また、心に留めておきたいこととして、本書から以下の言葉を引用にて紹介したいと思います。
大人の考えを、子どもに当てはめてはいけません。大人は子どもの成長のしかたを知り、ゆっくり・じっくり見守るようにしましょう。
後半に、親が言いがちなNG言葉とOK言葉が載っており参考になります。NG言葉はつい言ってしまいそうなものがほとんどで、難しいなあと感じました。
また、生後何ヵ月でどんな動きをするかが分かるチェックリストが載っていて、そちらも参考になります。
本書は、子育てにおいて参考になることがたくさん書かれており、とても勉強になりました。また、2〜3ヶ月毎に読み返したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。