『夢を叶えるゾウ1』のおすすめポイント

はじめに

今回は、水野敬也著『夢を叶えるゾウ1』を読んだので、内容の簡単なご紹介と感想を書いていきます。ちなみに、Kindle情報によると、読み終えるまでの平均的な時間は4時間11分、ページ数は400ページです。

ざっくり内容紹介

ダメな主人公のもとにゾウの神様ガネーシャが現れて、自分を変えるための方法を教えてくれるといった内容です。

所感

本書は自己啓発本でありながら、小説のストーリーを追っていくスタイルとなっています。各章の終わりに読者へも課題を課す形式で進んでいきます。ゾウの神様ガネーシャの関西弁のセリフが軽快なこともあり、コミカルで読みやすかったです。個人的に印象に残った所をおすすめポイントとして3つご紹介していきます。

〈おすすめポイント1〉

個人的に心に刺さったガネーシャのセリフを引用してご紹介します。まずはこちら

 

「人間ちゅうのは不思議な生き物でな。自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。たとえば親や」

 

普段こんなことは考えたこともありませんが、言われてみれば確かにその通りですよね。かくいう私も、自分に対して不親切だっり、非協力的な人、苦手な人には何故かペコペコ頭を下げて、「すみませんけど、そこをなんとかお願いします…」なんてしょっちゅう言ってます。そのくせ、一番大事なはずの家族にはイライラして当たってしまったり…。「自分は外でそんな思いをして疲れてるんだから、ストレスあるんだから、分かってよ!」なんて自分勝手なことを考えてしまったり…。客観的に言われてみたらホント不思議なものですね。とはいえ、分かっていてもなかなか難しかったりします。瞬間的にはそういう反応をしてしまいますが、本書のこの言葉をときおり思い出して、一番大事にすべき人たちを大事にできるようにしていきたいですね。

〈おすすめポイント2〉

続いてのおすすめのセリフはこちらです。

「成功したいんやったら絶対誰かの助けもらわんと無理やねん。そのこと分かってたら、人のええところ見つけてホメるなんちゅうのは、もう、なんや、大事とかそういうレベル通りこして、呼吸や。呼吸レベルでやれや!二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルにホメ言葉言えや!」

皆さんは人を褒めるのって得意でしょうか?私は凄く苦手なんですよね(>_<)。なかなか思いつかないというのが主な理由ですが、思いついたとしても「なんかお世辞を言ってるみたいにならないかな?」などと考えてためらってしまったり。自分が褒められるのも、なんかむず痒かったりするからかもしれません。褒められて嬉しい反面、なんて返したらいいか分からず愛想笑いで誤魔化してしまいます。でも、明らかにおべっか使ってくる人の言葉はそうと分かるし、素直に言葉にする方がいいのかもしれません。心からの褒め言葉を聞いて嬉しくない人はあまりいないでしょうし。問題は、褒める点がすぐに思いつかないときですね(−_−;)。特に、嫌いな人とか認めたくない人に対しては、どうしてもネガティブな所に目がいきがちです。でも、良い所が全く無い人なんていないと思うので(たぶん)、見つけられてないだけなんでしょうね。この言葉のように呼吸みたいに褒めるのは難しいけど、意識して少しずつできるようにしていきたいと思いました。

〈おすすめポイント3〉

続いて3つ目のおすすめのセリフがこちらです。

「自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、親や恋人が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、それこそ一生を棒に振ることになるんやで」

このご時世、転職する人もたくさんいると思いますが、多くの人は学校を卒業して入社した会社でずっと働いているのではないでしょうか?私もそのひとりです。就職活動でたまたま受かって入社した会社で、天職と呼べる仕事につければ最高です。でも、そんな人はいったいどれくらいいるでしょう?本当は色んな仕事をしてから選択できればよいのですが、それには労力がかかるし、「そんなことして将来大丈夫か?」という不安がつきまといます。自分のまわりで近い年代の人が退職するたび、「自分は果たしてこれでいいのだろうか?」という気持ちに襲われます。仕事に凄くやりがいを感じて、大変さより楽しさが勝っていた時はそんなこと頭に浮かんで来ませんでした。この言葉が刺さっている時点でもう答え出ている気もしますが(汗)。とはいえ、家族もいるし、不安だし、どういう方向に向かうべきかはっきりしてないし、などとやらない理由ばかり出てきてしまいます。…急に会社を辞めるとかは現実的な選択肢ではないけれど、可能性をさぐる努力はしていかなければと思わせてくれる言葉でした。(お前の個人的な悩みなんかどうでもいいよ!と思われた方、失礼しました(^◇^;)。)

 

以上が個人的なおすすめポイントですが、他にもいいセリフはたくさん出てきます。気になった方はぜひ読んでみてはいかがかと(^^)。また、巻末にこのような言葉がまとめられており、振り返りやすい構成になっているのも良かったです。一度サラッと読んだだけでは忘れてしまうことが多いので。

本記事は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。